高速道路の最高速度を110キロに引き上げ 2017年11月1日から
2017年の11月1日より一部の高速道路で最高速度が110キロまで引き上げられます。実際に走っている速度と、規制する速度の差をなくすためとしています。今まで日本の高速道路の最高速度は100キロと定められていたため、日本初の試みとなります。
区間について
今回引き上げが実施される区間は、新東名高速道路、新静岡ICから森掛川ICの間の上下約50キロです。また、東北自動車道、花巻南ICから盛岡南ICの間でも引き上げが予定されています。その後も全国的に高速道路の速度引き上げを行っていき、最終的には120キロまで引き上げる予定です。
対象となる車
最高速度の引き上げの対象となる車は、今まで制限速度が100キロだった下記の車になります。
・自動二輪車
・軽自動車
・普通自動車
・中型貨物
・大型バス
※軽自動車、自動二輪車(バイク)は以前までは80キロが制限でしたが、2000年に高速道路での法定速度の変更(80キロ→100キロ)が実施されています。
また、大型貨物車およびトレーラは現状のまま80キロが最高速度となります。
世界の高速道路
今回、日本で初めて最高速度が110キロに引き上げられますが、世界の高速道路の最高速度はどのくらいなのでしょうか。
・ドイツ:無制限
・アメリカ:105キロ
・フランス:130キロ
・イタリア:130キロ
・オーストラリア:110キロ
・スペイン:120キロ
・スイス:120キロ
・ベルギー:120キロ
・韓国:120キロ
※各国のおおよその最高速度です。
これを見ると、日本がかなり低いということがわかります。
事故が増える可能性は
今後、最高速度が120キロにまで引き上げられることによって事故が増える可能性はないのでしょうか。今回の引き上げは、実際に走っている速度と規制する速度の差をなくすことが目的としていますが、これをすることによって欧州では実際に事故が減っているそうです。主な理由としては、走っている車の速度を均一にすることで無理な追越が減ったからだそうです。ですが、一時は休日しか運転しないドライバーなど不慣れな人たちによる事故が増える危険性もあります。
さいごに
今回、最高速度が引き上げられることによって、高速道路での運転がより快適になるかもしれません。ただし、それによって今まで黙認されていたスピード超過についても取締りが厳しくなる可能性があるので、ドライバーの皆さんはより一層ルールを守っていく必要がありそうです。また、大きな道を走っているときはどうしても体感速度がにぶくなってしまいます。高速道路から一般道路に降りる際などには今以上に注意が必要です。
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